2002/12/13

[RLC021213]ルビュ言語文化 第43号

[2002-12-13] Revue Langue et Culture N.043
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[ 週刊 ] ル ビ ュ 言 語 文 化 (RLC) ── 第43号 ──

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■ 43号 もくじ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
◇研究室より:論理 = 整合性 + 一貫性
◇おしらせ:国際シンポジウム「初等教育段階における日本語教育」,ほか
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■ 研究室より ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
論理 = 整合性 + 一貫性
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論理的に書くことは私たちの言語活動の課題である。

ところが,「論理的に書く」とは具体的にどのようなことかと考えると,意
外に明確ではない。論理学でいう三段論法や事実と意見の区別などが紹介さ
れることが多いが,いざ実際に書く段となると,それはあまり有効でない。

そこで,「思考と表現の関係のレベル」と,「表現の成果のなかのレベル」
とに分けて考えてみてはどうだろう。
まず,「思考と表現の関係のレベル」の問題としては,思考と表現の間にど
のような“整合性”があるかが問われる。もちろん,思考は外側からは見え
ないから,外言化された表現を基準に思考との照らし合わせが必要になる。
そのとき外言化された表現をまず手がかりにして,徹底的に表現を鍛えてい
くことが目的になる。

この整合性に対して,「表現の成果のなかのレベル」として,つまり,表現
されたものを成果として考える場合,その成果の中での“一貫性”が問われ
る。たとえば,はじめに立てた問題提起と最後の結論の間の一貫性とは,同
じことが書かれなければならないという意味では決してない。問題提起と結
論との間に筋が通っているか,ということである。

このように考えてみると,論理性を計るなら,整合性と一貫性を見ればいい
ということになるだろう。

つまり,論理とは,「思考と表現の整合性 + 表現されたものの一貫性」と
いうことになる。この文章は論理的だろうか?          (ほ)
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■ 私から一言 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
今週はお休みです。投稿をお待ちしてます。
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■ 投稿お願い ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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かかわることなら何でも結構。ご意見・ご感想は,掲示板までお願いします。
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hosokawa@waseda.jp
までメールで原稿をお送りください。
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■ おしらせ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━【説明会】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆早稲田大学大学院日本語教育研究科
◆博士後期課程入試説明会
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早稲田大学大学院日本語教育研究科では,2003年度4月開設(予定)の
博士後期課程を対象とした入試説明会を開催します。
○日時:12月21日(土)15時〜16時
○場所:早稲田大学西早稲田キャンパス 22号館502教室
○お問い合わせ:郵便番号 169-8050
        東京都新宿区西早稲田1-7-14
        西早稲田キャンパス22号館
        E-mail: gsjal@list.waseda.ac.jp 
        TEL: 03-3204-9242 FAX: 03-3203-7672

━【出版物から】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆縫部義憲 編著『多文化共生時代の日本語教育−日本語の効果的な教え方・
 学び方』瀝々社(1800円+税)2002年11月刊
   −国際交流と日本語教育の過去・現在・未来 (縫部義憲)
   −総合的な言語活動とその学習 (細川英雄),ほか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆講座日本語教育 第38分冊 2002年11月刊
   −鳥を野に放つ−言語学習環境論とは何か−2002年3月ドイツ語圏日本
    語教育研究会ベルリンシンポジウムから(細川英雄),ほか
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◆小池清治・小林賢次・山口佳也・細川英雄 編
 『日本語表現文型事典』朝倉書店 2002年10月刊


━【研究会いろいろ予定】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「ひととことば」研究会       2003年1月28日(火)16:00-18:00
◆「国語と日本語の連携を考える会」第11回研究会
                   2003年2月1日(土)15:00-18:00
◆「21世紀の日本事情」研究会     2003年2月7日(金)16:00-18:00
くわしくは,来週以降の言語文化教育研究室ホームページにて。
  URL : http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/


━【締切間近:国際シンポジウム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆日本語国際センターシンポジウム「初等教育段階における日本語教育」
◆http://www.jpf.go.jp/j/urawa/world/wld_04.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇日時:1月15日(水)14:00−17:30
◇場所:国際交流基金日本語国際センター2階ホール(さいたま市北浦和)
◇最寄駅:JR京浜東北線「北浦和駅」西口
◇パネリスト:曽麗雲(中国遼寧教育学院研訓部日本語教研員)Sフィリッ
    プス(豪クインズランド州立クレッセント・ラグーン校教諭)Mダ
    イアー(カリフォルニア州立クラレンドン小学校教諭)Jゲルゲイ
    (ハンガリー/国立ヴィラノシ小中学校教諭)林紀子(西町インター
    ナショナルスクール教諭)
◇モデュレータ:川上郁雄(早稲田大学日本語研究教育センター教授)
◇内容:第1部 発表「各国の初等教育段階における日本語教育」150分
    第2部 パネル「なぜ初等教育で日本語を教えるのか」45分
    第3部 ラウンドアップ「展望と課題〜今後に向けて〜」30分
◇使用言語:日本語
◇申込み方法(入場料無料):参加ご希望の方は,「シンポジウム参加希望」
    と明記の上,1.氏名,2.連絡先住所,3.電話番号,4.職業
    をご記入になり,郵便,ファックスまたはE−mailで,12月20
    日までに下記へお申し込みください。(希望者多数によりご参加い
    ただけない場合のみ,ご連絡いたします。)
    〒336-0002 埼玉県さいたま市北浦和5-6-36
    国際交流基金日本語国際センター情報交流課シンポジウム係
    ファックス:048-830-1588 E-mail:jfnckt@jpf.go.jp
◇詳細は http://www.jpf.go.jp/j/urawa/world/wld_04.html


━【現在の掲示板パスワード】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ユーザー名: user
パスワード: x123x
(すべて半角英数字です。)
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 誌 名:ルビュ「言語文化」43号
 発行日:2002年12月13日(毎週金曜日発行)
 発行所:言語文化教育研究室
     〒169-8050 新宿区西早稲田1-7-14
     早稲田大学大学院日本語教育研究科内
 編集,発行責任者:細川英雄
     http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/
 配信システム:まぐまぐ
     http://http://www.mag2.com/
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 登録,解除の手続きは,
     http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/mmaga.htm
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