2002/05/10

[RLC020510]ルビュ言語文化 第19号

[2002-05-10] Revue Langue et Culture N.019
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[ 週刊 ] ル ビ ュ 言 語 文 化 (RLC) ── 第19号 ──

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■ 第19号もくじ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ 研究室より
◇ おしらせ‥ことば・文化と日本語教育をめぐる参加者交流シンポジウム
◇ 刊行物ご案内‥細川編『ことばと文化を結ぶ日本語教育』 ほか


■ 研究室より ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今,大学院のクラスで「教育」とは何かが話題である。

ある学生からは,教育であるかぎり,価値観の注入が必要なのではないかと
いう質問があった。たとえば,年少者の日本語教育の場合,子どもに対して,
何も教えないということはできない。子どもは教えられることを求めている
という意見もあった。
その中で,ある学生から次のような意見が出た。一部,省略して引用する。

> 「価値観」と「子供」への文化に関する教育の話の共通点は,教え側には
> 「ある特権」を持っているというところです。知識を与えるだけで留まる
> 教育のように,「価値観」も簡単に教えられるものだろうか。つまり,そ
> れは「知識」のように持っている・持ってないと言えるようなものだろう
> か。私のような生まれ付きの無関心な性格からは,ただ「選択権」を奪っ
> てしまう行為に過ぎないような気がしてならない。
> そして,そもそも人に教えられるような,この世にもっともな「価値観」
> や「文化」とはありうるのだろうか。
> ただ,「共有」できる価値観と文化のみが存在するのではないだろうか。
> それから,共有できるまでの形作りが「教育」だと私は思っています。

皆さんはどう考えるだろうか。                 (ほ)


+-【!ご意見ください!】-------------------------------------------+
「日本語教育とは何か」のコーナーでは,読者の方々の,いろいろな意見を
紹介しつつ,日本語教育の問題をみんなで考えていく「場」としたいと考え
ています。どうぞHPの掲示板にお便りをください。できれば,記名のものを
望みますが,匿名でも結構です。皆さんからの投稿を待っています。
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■ おしらせ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□「ことば・文化と日本語教育をめぐる参加者交流シンポジウム」 開催
□ 6月9日(日)14:00〜 於早稲田大学国際会議場会議室
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■『ことばと文化を結ぶ日本語教育』(凡人社 2000)で提案されたトピッ
 クをめぐって,執筆者を中心に,ディスカッション形式のシンポジウムを
 行います。 
 参加ご希望の方は,事前の申し込みが必要です。下記宛先までメールでお
 申し込みください(参加無料)
 ・日時:6月9日(日)
 ・場所:早稲田大学国際会議場会議室
  (地図:http://oj2k1.t-kougei.ac.jp/intconf.html)
 ・入場料:無料(事前申し込みが必要です)
 ・定員:先着80名(無料,参加資格等なし)
 ・申し込み先:凡人社 info@bonjinsha.com

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□ホストファミリー募集
□フランス人学生を受け入れてくれる家族を探しています!
=====================================================================
彼女はパリ東洋語学校(ラングゾー)で半年間日本語を勉強していて,今年
9月に日本語の勉強のために来日する予定です。日本の家族の中でベビーシッ
ターをしたり家事を手伝ったりしながら勉強をしたいと考えています。明る
く積極的で,とってもおしゃれな女の子ですが,今,ホストファミリーが見
つからずに困っています。こんな彼女に手を貸してくださる方はいらっしゃ
いませんか??
期間,お金,彼女の経歴など詳しいことは,お手数ですが下記までご連絡く
ださい。
あなたのご協力をお待ちしています。よろしくお願いします☆★☆
◇◆連絡先/pour me contacter…◆◇
  細川もなみ/Monami HOSOKAWA hosokawa@mn.waseda.ac.jp



■ 刊行物ご案内 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
=【まもなく刊行】===================================================
□ことばと文化を結ぶ日本語教育(日本語教師のための知識本シリーズ2)
□細川英雄 編(凡人社,2,400円+税)
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日本語教育における「文化」とは何か。ことばと文化の関係に着目した実践
を手がかりに,コミュニケーションとしての第二言語習得の位置づけを捉え
なおす14章。
●ことばと文化を結ぶ日本語教育をめざして
●学習者参加型評価と日本語教育    ●学習者主体とは何か
●日本語教師のための状況的学習論入門 ●内容重視の日本語教育
●イマージョン・プログラム入門    ●年少者のための日本語教育
●日本語教育で重視される文化概念   ●地域社会と日本語教育
●談話ストラテジーと日本語教育    ●日本文化論と日本語教育
●日本語教師のエンカレッジメントとディスエンカレッジメント
●メディア・リテラシーの世界     ●体験型学習の意味と方法
くわしい内容を,http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/musubu.htm
でご覧いただけます。


+【発売中】────────────────────────+
◆『日本語教育は何をめざすか―言語文化活動の理論と実践』◆
          ◆ 細川 英雄著 ◆
    ◆明石書店 2002年1月31日刊行 6,500円◆
     著者15年の「日本事情」研究の集大成。
   ことばと文化を結ぶ,画期的な日本語教育原論。
 ◇ http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/naniwo.htm ◇
+─────────────────────────────+


=【刊行】===========================================================
□ 年刊 『早稲田大学日本語教育研究』 創刊号
□ Waseda Journal of Japanese Applied Linguistics
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早稲田大学大学院日本語教育研究科のスタッフ+学生による新しい雑誌です。
■もくじ
●早稲田大学大学院日本語教育研究科開設記念シンポジウム(全文) 
●川口義一・蒲谷宏・坂本惠 待遇表現としての「誘い」 
●鈴木義昭 中国語初級段階における発話時の「停頓」について 
●戸田貴子 パラ言語情報の伝達と日本語音声教育−あいづちの音声に関す
      る考察
●細川英雄 日本語教育におけるステレオタイプと集団類型化認識
●宮崎里司 第二言語習得研究における意味交渉の課題
●吉岡英幸 振武学校の日本語教材
●惠谷容子 説明文と随筆の文章における主語の省略
●鈴木香子 ラジオの医療相談の談話の構造分析
●執筆要領 http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/wjal.htm
ご希望の方は,早稲田大学日本語教育研究科事務所まで,お問い合わせくだ
さい(gsjal@list.waseda.ac.jp)。


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□WEB版「論集ひととことば」第2号
□http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/htkt_jn.htm (全文)
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■2001年度秋の「総合」をはじめとする言語文化活動への,さまざまなアプ
 ローチが掲載されています。「私にとっての言語文化」をはじめ,「“総
 合”を分析する」「“総合”は〈日本事情教育実践研究〉たりうるか」な
 どいろいろな角度からの「総合活動型日本語教育」への考察が満載です。
■全文が,HPのPDFで見られます。乞アクセス。
■当研究室への参加を考えていらっしゃる方に是非おすすめ!
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冊子版「論集 ひととことば」をお送りします。
ご希望の方は,住所・氏名をご記入の上,切手500円同封にて返信用封筒
(A4版)を添えて,当研究室までお申し込みください。
 宛先:〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-6-1-705
    早稲田大学日本語教育研究科 細川英雄研究室
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がいっぱい!また,日本語や日本語教育,日本文化などに関する様
々な疑問・質問・悩みについても語り合います。日本語や語学教育
などに関心のある方,是非ご参加ください!(^.^)ノ
      http://www.kfcs2000.com/f/index.html
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ルビュ言語文化(RLC)では,日本語教育関係のメルマガやホームペー
ジとのリンクを積極的に推進しています。
このメルマガとの連携に興味のある方,お便りください。
      発行責任者:細川英雄 hosokawa@mn.waseda.ac.jp
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 誌 名:ルビュ「言語文化」19号
 発行日:2002年5月10日(毎週金曜日発行)
 発行所:言語文化研究室
     〒169-8050 新宿区西早稲田1-7-14
     早稲田大学大学院日本語教育研究科
 編集・発行責任者:細川英雄
     http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/
 配信システム:まぐまぐ
     http://http://www.mag2.com/
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 登録,解除の手続きは,
     http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/mmaga.htm
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