2001/12/06
[RLC:011206]ルビュ言語文化 第4号
[2001-12-06] Revue Langue et Culture #################################################################### [ 週刊 ] ル ビ ュ 言 語 文 化 (RLC) ── 第4号 ── #################################################################### ■ 第4号もくじ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇研究室より‥日本語教育とは何か(3) ◇院生からひとこと‥心の深淵を掘り込まれるステージ 于 之玲 ◇おしらせ‥国語と日本語の連携を考える会, お茶の水女子大学日本言語 文化学研究会, 第2言語習得研究会(関東)第38回研究会, 『日本語 教育論集』投稿規程・執筆要領 ◇刊行物のお知らせ‥「論集ひととことば」創刊号,「21世紀の「日本事 情」」第3号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 研究室より ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ==================================================================== □日本語教育とは何か(3)―「学習者ニーズ」の恐ろしい落とし穴 (1) ==================================================================== ついこのあいだのことだ。日本語学校に勤める大学院生が自分の勤め先で 聞いた話を披露してくれた。以下は,その話の内容である。 先日,私の勤める学校で,上級クラスの日本事情を担当している先生が私 に愚痴を言ってきました。先生いわく・・・ 前期使用していた教科書の内容があまりにも古い,というクレームがつい たので,後期は学生にアンケートを取って,一番要望が多かったことをやる ことにした。それなのに,また一部の学生から,つまらない,違う内容を勉 強したいとのクレームが入った。一体彼らは何をやりたいのか。全く言いた い放題で参ってしまう,と。 この話は何を表しているのだろう。日本語教育にとって学習者のニーズは 神様のようなものである。学習者が何をのぞむのか,学習者に対して何がで きるのか,こういう命題が私たちの周囲で日常的に飛び交っている。では, 上のエピソードが示すものは何か。あなたはどう考える?! 以下次号をお楽しみに! (ほ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +──────────────────────────[PR]─+ ◆ 早稲田大学大学院日本語教育研究科言語文化研究室 ◆ □□ http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/ □□ 今,早稲田の日本語教育がおもしろい。 □□ ニュースでホットな日本語教育研究科へようこそ。 +─────────────────────────────+ ■ 院生からひとこと ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ==================================================================== □心の深淵を掘り込まれるステージ ─ メールマガジン発行に寄せて □日本語教育研究科M1 (01春期生) 于 之玲 ==================================================================== 早稲田大学大学院の日本語教育研究科で最先端だと言われている言語文化 研究室というステージにデビューしようと思ったら,まず<自分らしさ>を 演ずることを念頭に置くべきだ。このステージのプロデューサーはいつもメ ガネのツルを銜えながら様々なステージを企画している。 はじめてシナリオのない舞台に入った私は自分の立つ場所も決められず, <自分らしさ>を見つめ直すばかりだった。やがて未知の自分に気付かされ, 解放する喜びに惹かれていく。そして自分に相応しいセリフを探し出すこと に想像もできないエネルギーを遣い果すのが楽しくなってきた。プロの演出 家になるまではまだまだ遠い道程だが,着実に自分像を築いていくだろう。 シナリオライターでありながら様々なステージに登場する私は心の深淵を掘 り込まれるような苦しみを受けながらも知らず知らず自分らしさの発見の楽 しみを味わっている。 あなたもこのステージに立ってオリジナリティのシナリオをつくってみませ んか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +──[PR]───────────────────────+ ◆『日本語教育と日本事情−異文化を超える』◆ 細川 英雄 著 明石書店 ISBN4-7503-1211-8 本体:2000円.(四六判256頁) ◇ http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/akashi.htm ◇ +───────────────────────────+ ■ おしらせ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ==================================================================== □第9回 国語と日本語の連携を考える会 http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/semi.htm ==================================================================== 来聴自由! 事前申し込み等不要です。みなさまふるってご参加ください。 ●テーマ:自立を育てる言語教育 ●期 日:2002年1月26日 ●会 場:早稲田大学22号館(黄色いビル) ●話題1:Critical Thinkingからパラグラフ・ライティングへ 加納なおみ(東京水産大学) ●話題2:自立を支援する ―ジェンダー・センシティヴの総合的教育実践 を手がかりに 飯田睦美(山梨県増穂南小学校) ==================================================================== □お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 □http://sv.cc.ocha.ac.jp/~gradu1/gengo.html ==================================================================== ●日時:平成13年12月8日(土) 午後1時30分より ●会場:お茶の水女子大学 共通講義棟1号館304教室 (有楽町線護国寺駅(5番口)より徒歩4分,丸の内線茗荷谷駅より 徒歩5分) 路線案内:http://www.ocha.ac.jp/lib/1-1x.html 駅から大学までの地図:http://www.ocha.ac.jp/lib/1-2x.html ●参加費:300円(資料代として) お茶の水女子大学日本言語文化学研究会では下記の要領で第23回研究発表会 を行います。多くの方にご参加いただきたくご案内申し上げます。 【研究発表】1時40分より 1 日本語教育実習をどう経験するのか−大学院における多言語多文化教育 実習の語り− 古市 由美子(お茶の水女子大学大学院) 2 日本語の二字漢語とそれに対応する中国語−辞書の記述による調査から 陳 毓敏(お茶の水女子大学大学院) 3 台湾人学習者の文末における「けど」「が」の習得についての一考察 陳 美玲(明海大学大学院) 【特別講演】3時50分より 日本語におけるテンス・アスペクトの習得 ― 研究成果・課題と教育への応 用可能性 白井恭弘氏(コーネル大学) 【問合せ先】 お茶の水女子大学日本言語文化学研究会 http://sv.cc.ocha.ac.jp/~gradu1/gengo.html 〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1 お茶の水女子大学大学院 日本語教育コース助手 Tel/Fax: 03-5978-5211 E-mail: tjsl@cc.ocha.ac.jp ==================================================================== □第2言語習得研究会(関東) 第38回 研究会 □http://sv.cc.ocha.ac.jp/~gradu1/sla.html ==================================================================== ●日時:2001年月12月1日(土)2時〜4時30分 ●会場:お茶の水女子大学 文教育学部2号館 302教室 本研究会では,発表者を募集しています。発表は,会員・非会員を問いませ ん。詳しくはWebsiteをご覧ください。 事務局 森塚千絵 e-mail: sla@cc.ocha.ac.jp http://sv.cc.ocha.ac.jp/~gradu1/sla.html ==================================================================== □『日本語教育論集』投稿規程・執筆要領 □今年度からどなたでも投稿できるようになりました。 ==================================================================== 『日本語教育論集』投稿規程・執筆要領 1. 目的 ------------------------------------------------------------- 本誌は,日本語教育および日本語教師教育の内容・方法に関わる研究,特に, 教育実践にもとづいた研究,新たな視点に立つ研究,将来の展開が期待され る研究の成果を積極的に公表することにより,日本語教育の発展に寄与しよ うとするものである。 2. 投稿資格 --------------------------------------------------------- 上記の目的に合致する内容の原稿であれば,投稿資格は問わない。 3. 原稿の種類 ------------------------------------------------------- 投稿原稿は未発表のものに限る。ただし,学会における口頭発表等を論文の 形式にまとめなおしたものも未発表とみなす。投稿原稿の種類は以下のとお り。 研究論文:オリジナルな知見や提言を含む理論的,実証的な研究論文 報告:教育実践の報告・分析,調査報告,等。 研究ノート:上記の研究論文および報告に至る前の,萌芽的・探索的な段 階の研究・報告,等。尚,特定のテーマを設け,内外の研究者に執筆を依 頼することがある。 *問い合わせは,文書・FaxまたはE-mailで編集委員会まで。 〒115-8620 東京都北区西が丘3-9-14 国立国語研究所『日本語教育論集』編集委員会 Fax 03-3906-3530 E-mail ronshu@kokken.go.jp URL http://202.245.103.41/kenshu/jg/ronsyu/ronsyu.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +──────────────────────────[PR]─+ ◆◆◆ めるマガ『日本語教師,あ・つ・ま・れ〜!』 ◆◆◆ 毎回お届けする日本語教授レシピは楽しい授業にするためのヒント がいっぱい!また,日本語や日本語教育,日本文化などに関する様 々な疑問・質問・悩みについても語り合います。日本語や語学教育 などに関心のある方,是非ご参加ください!(^.^)ノ http://www.kfcs2000.com/f/index.html +─────────────────────────────+ ■ 刊行物のお知らせ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ==================================================================== □「論集ひととことば」創刊号 刊行 ==================================================================== 大学院日本語教育研究科開設に伴い,従来の「ひととことば」(ひつじ書 房発売)を一新し,当研究室での活動を中心にした電子媒体による新方式の 交流誌を刊行します。半期1冊のペースで,大学院生のレポート等を掲載し ます。内容は,HPのPDFで見られます。乞アクセス。 http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/htkt_jn.htm ==================================================================== □「21世紀の「日本事情」― 日本語教育から文化リテラシーへ」第3号 ==================================================================== 今,最も新しい「日本事情」研究の専門誌です。最先端の理論と実践が満 載,この雑誌を知らずして「日本事情」はもはや語れません。くろしお出版 刊。全国書店にて好評発売中。投稿熱烈歓迎。 http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/21c.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ +──[PR]───────────────────────+ ◆ 早稲田大学日本語教育研究科 ◆ 今,もっともホットな大学院,入学願書配布中 ◇ http://www.waseda.ac.jp/gsjal/ ◇ +───────────────────────────+ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行日:2001年12月6日(毎週木曜日発行) 発行者:言語文化研究室 〒169-8050 新宿区西早稲田1-7-14 早稲田大学日本語教育研究科 編集責任者:細川英雄 http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/ 配信システム:まぐまぐ http://http://www.mag2.com/ ─────────────────────────────────── 登録,解除の手続きは, http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/mmaga.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (c) 2001 Hosokawa, H. 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