2002/07/05
[RLC020705]ルビュ言語文化 第27号
[2002-07-05] Revue Langue et Culture N.027 #################################################################### [ 週刊 ] ル ビ ュ 言 語 文 化 (RLC) ── 第27号 ── #################################################################### ■ 第27号もくじ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇ 研究室より:揺れ動く不安定な存在としての教師像をどう自覚するか ◇ 予告:開放型メーリングリスト開設,乞う参加希望者! ◇ おしらせ:研修会「教師と学習者の心理的問題とその解決」ほか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 研究室より ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「総合活動型日本語教育」の原理と実践について説明している大学院の授業 で,そうした実践の難しさは,学習者の問題ではなく,担当者の問題なので はないか,という意見が受講者の一人から出された。 では,そういう担当者とは実際は誰なのか。A氏はできるが,B氏はできない, というレベルのことではないように思える。 教室活動に携わる担当者自身の中に,できると思う「私」とできないと感じ る「私」がいて,その二人のせめぎあいがあるような気がする。そういうと き,担当者としての「私」はどうしたらいいのかわからなくなるのではない だろうか。 このことは,従来の教師論とは別の新しい視点を提供してくれることになる のではなかろうか。 つまり,教師はこうでなければならないという外部規定的な教師論ではなく て,教師という存在そのものが,どちらを選択していいかわからずに揺れ動 く存在だということなのだ。 その揺れ動く不安定な存在としての教師像を担当者自身がどう自覚するかに かかっているのではなかろうか。 その担当者の決断には,「なぜ総合活動型か」という自らへの問いかけ以外 に答えはないからだ。 -------------------------------------------------------------------- 【予告】開放型メーリングリスト開設,乞う参加希望者! 登録申請用アドレス: rlc-regist@hotmail.com -------------------------------------------------------------------- このたび言語文化研究室では,今までの掲示板を廃止し,新しいメーリング リストを開設します。 このメーリングリストは,本メルマガ愛読者様をはじめ,HPから当研究室活 動に興味を持たれたさまざまな方々が互いに交流することを目的とした,開 放型メーリングリストです。 どなたでも,以下の登録申請用アドレスに自己紹介をかねた申し込みをして ください。その後,1週間程度で自動的に登録され,メンバーからのメール が行き交うメーリングリストのアドレスが返信されます(なお,大学が休日 の場合あるいは回線等が込み合っている場合等には,登録の遅れることがあ りますので,あらかじめご了解ください)。 書き込み要領は,従来の掲示板と変わりませんが,メンバー内でのやり取り となりますので,お互いに顔の見えるインターアクションが可能です。開放 型ですので,どなたでも参加できます。 ぜひ,お知り合いの方々にお勧めください。 登録申請用アドレス: rlc-regist@hotmail.com -------------------------------------------------------------------- ■ おしらせ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ =【研修会】========================================================= □ (社)日本語教育学会 2002年度研究集会 第5回 □ 教師と学習者の心理的問題とその解決 □ http://wwwsoc.nii.ac.jp/nkg/kenkyu/2002/kk-02-5.htm ==================================================================== 日時:2002年8月4日(日) 9:45〜16:45,5日(月)10:00〜16:30 場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(渋谷区代々木神園町3-1) 講師:加賀美常美代氏(お茶の水女子大学留学生センター助教授) 定員:130名 参加費:会員9,000円/一般11,000円(両日とも昼食付き) 申込み:第5回研究集会参加申込書(任意の用紙)に,(会員番号),氏名, 住所,電話,FAX,E-mailなどと日本語教育の経験,この研修会の受 講を希望した理由,今回のテーマについての関連知識等」をご記入 の上,80円切手貼付の返信用封筒を同封して,郵便で学会事務局へ お申し込みください。 お問合せは,(社)日本語教育学会 事務局 〒101-0065 東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会新館2階 TEL 03-3262-4291 e-mail:office@nkg.or.jp まで。 詳しい内容については, http://wwwsoc.nii.ac.jp/nkg/kenkyu/2002/kk-02-5.htm をご覧ください。 =【新刊案内】======================================================= □ 『総合的日本語教育を求めて』 □ 水谷修,李徳奉 編(国書刊行会,\6800+税:2002年5月10日刊行) ==================================================================== 「第5章 文化を取り入れた日本語教育−“日本語教育におけることばと文 化の統合に向けて:細川英雄”」ほか ,2000年1月ソウルで開催された国際 シンポジウム「21世紀型総合的日本語教育における語学,文学,文化及びメ ディアのあり方」を元にした各国の日本語教育研究者の論文集です。 お求めは,全国書店にて。 =【受講者募集】===================================================== □ 早稲田大学日本語教育学公開講座「21世紀の日本語教育学へ」 □ 2002年度後期(9月28日〜12月21日)受講者募集 ==================================================================== 21世紀の日本語教育への展望を早稲田から提案します。 これから日本語教育を学んでみようという方々にとっては,早稲田大学日本 語研究教育センターのスタッフによる「日本語教育学公開講座」は,最適の 講座といえます。 ●講義日時:9月28日〜12月21日の土曜日(祝日休講)10:00〜12:15 ●受講料(教材費含):45,000円(ただし早稲田大学在籍者は,15,000円) ●申込期間:6月24日(月)〜7月26日(金) くわしくは,http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/ にて。 =【開催】=========================================================== □ 国語と日本語の連携を考える会 第10回研究会 □「日本人,留学生,年少者を結ぶ視点」 ==================================================================== ● 於 :2002年7月27日(土) 15:00〜18:00 早稲田大学 22号館 ●話題1:多文化共生をめざす「地球子供教室」の日本語学習とカリキュラ ム構成 宇土泰寛(東京都港区立三光小学校) ●話題2:大学での「書く」授業を通じてどんな「視点」が引き出せるか 大島弥生(東京水産大学) ●くわしい内容は,http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/ にて。 =【お願い】========================================================= □ インドネシアに本を贈る運動にご協力ください☆ ==================================================================== インドネシアで日本語を勉強している大学生が,日本の本を集めて図書館を 作る活動を始めました!! あなたの要らなくなった本がインドネシアの図 書館に並びます! あなたも身近な所から国際協力を始めてみませんか? 〜募集している本〜 1.日本について書かれた本や雑誌など (英語歓迎) 2.簡単な字が書かれた子ども用の絵本 3.簡単な字で書かれたマンガ (例:クレヨンしんちゃん,ドラえもん) 4.日本の伝統的な文化について書かれた本や雑誌 (英語歓迎) あなたのご協力をお待ちしております。まずは下記までご連絡ください。 大阪大学人間科学研究科ボランティア人間科学講座国際協力論 修士1年 細川もなみ monamih@nifty.com +【発売中】────────────────────────+ ◆ 細川 英雄 編 ◆ ◆『ことばと文化を結ぶ日本語教育』◆ ことばと文化の関係に着目した実践を手がかりに,コミュニ ケーションとしての第二言語習得の位置づけを捉えなおす14章 ◆凡人社:2400円+税 2002年5月刊行◆ ◇ http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/musubu.htm ◇ +─────────────────────────────+ +【PR】───────────────────────────+ ルビュ言語文化(RLC)では,日本語教育関係のメルマガやホームペー ジとのリンクを積極的に推進しています。 このメルマガとの連携に興味のある方,お便りください。 発行責任者:細川英雄 hosokawa@mn.waseda.ac.jp +──────────────────────────────+ ==================================================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 誌 名:ルビュ「言語文化」27号 発行日:2002年7月5日(毎週金曜日発行) 発行所:言語文化研究室 〒169-8050 新宿区西早稲田1-7-14 早稲田大学大学院日本語教育研究科 編集,発行責任者:細川英雄 http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/ 配信システム:まぐまぐ http://http://www.mag2.com/ ────────────────────────────────── 登録,解除の手続きは, http://faculty.web.waseda.ac.jp/hosokawa/mmaga.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (c) 2002 Hosokawa, H. Lab. 無断転載を禁じます。