八ヶ岳アカデメイア――既刊一覧

ことばの教育を実践する・探求する――活動型日本語教育の広がり

「活動型日本語教育」の理論と実践を多角的に紹介。多文化共生社会を支えるために,日本語教育は何ができるのか。「協働」「学習者主体」「社会文化的アプローチ」「活動理論」などの理論に基づき,それぞれの論者が自分の経験に根ざした実践を語る。

  • 表紙『ことばの教育を実践する・探求する』細川英雄・ことばと文化の教育を考える会(編著)
  • 2008年10月,凡人社刊
  • 2,400円+税 [amazon.co.jpで購入

目次

より豊かな日本語教育をめざして――まえがきにかえて
細川英雄
第1部 今,なぜ活動型か
教育環境空間の設計・設定をめざして――実践を拓き,研究を紡ぐ教師へ
細川英雄
まなざしの問題としての活動型――非活動型とのイメージ対比から
山本冴里
活動型日本語教育における「学習者主体」を考える――教室活動を支える教師の主体性をめぐって
牛窪隆太
協働による学びのデザイン――協働的学習における「実践から立ち上がる理論」
舘岡洋子
第2部 協働と自律のための教室デザイン
協働学習としての対話的問題提起学習――大学コミュニティの多文化共生のために
池田玲子
研究計画を協働で書く試み――日本語学校の教室を公共性の場として捉える
佐藤正則
日本語の会話分析活動クラスの実践の可能性――学習者のメタ認知能力育成とアカデミックな日本語の実際使用の試み
中井陽子
学習者が評価する日本語教育実践――自律学習に向かって
市嶋典子・金龍男・武一美・中山由佳・古屋憲章
第3部 教室と社会・文化
教室文化再考――対話型の日本語教室活動における教室文化作りについて
塩谷奈緒子
教室から世界へ向けて――ポッドキャストを使った社会文化的アプローチの実践
深井美由紀・佐藤慎司
ブログを使った総合活動型日本語教育の実践――文化を批判的に捉えることによるステレオタイプ打破の試み
高宮優実
「対話の場」としての日本語教室の意義――韓国の外国語高校における授業実践から考えたこと
三代純平
第4部 開かれた実践のために
活動型日本語教育の実践から言語教育学実践研究へ――岐路に立つ日本語教育とこれからの方向性
細川英雄
新しい日本語教育実践のための議論へ向けて――あとがきにかえて
三代純平
索引