八ヶ岳アカデメイア――会員の研究活動より

田中里奈(たなか・りな:TANAKA, Rina. Ph.D.

現職:フェリス女学院大学文学部 准教授

研究テーマ

  • 日本語教育史研究(教科書と政策文書の分析)
  • 韓国人日本語学習者と教師のライフストーリー研究
  • 「在日コリアン」教師のライフストーリー研究
  • 移民の言語とアイデンティティ

業績

学位論文

  • 田中里奈(2013).『言語教育における「言語」,「国籍」,「血統」――在韓「在日コリアン」の日本語教師のライフストーリーを手がかりに』早稲田大学大学院日本語教育研究科博士論文(未公刊).
  • 田中里奈(2005).『日本語教育における教育内容の思想的「連続性」の問題――教科書の内容分析から見る「国家」「国民」「言語」「文化」』早稲田大学大学院日本語教育研究科修士論文(未公刊).

論文

  • 田中里奈(2014).「言語教育学としてのライフストーリー研究」において調査者の構えを記述する意味『リテラシーズ――特集:言語教育学としてのライフストーリー研究』14,78-83.http://literacies.9640.jp/vol14.html#tanaka
  • 田中里奈(2013).日本語教育における「ネイティブ」/「ノンネイティブ」概念――言語学研究および言語教育における関連文献のレビューから『言語文化教育研究』11,95-111.http://gbkk.jpn.org/vol11.html#tanakar
  • 田中里奈(2011).「日本語=日本人」という規範からの逸脱―「在日コリアン」教師のアイデンティティと日本語教育における戦略『リテラシーズ』9,1-10.http://literacies.9640.jp/vol09.html#tanaka
  • 田中里奈(2011).「カテゴリー」化されることへの拒絶とその戦略的利用――在日コリアンとして生まれ育った在韓日本語教師の「日本語」の意味づけをめぐる語りを手がかりに『移民研究年報』17,97-108.
  • 田中里奈(2008).教科書を批判的に読む――内容分析を取り入れた日本語教育実践『日本文化研究(東アジア日本学会:大韓民国)』27,49-71.http://www.dbpia.co.kr/Journal/ArticleDetail/868999
  • 田中里奈(2006).「ライフヒストリー」を取り入れた日本語作文教育 ―「個人」の経験により築かれた価値観の再構築を目指して『日語日文学(大韓日語日文学会:大韓民国)』29,151-160.
  • 田中里奈(2006).「国家」,「国民」,「言語」,「文化」の結びつき――戦後から1980年代における日本語教科書の内容分析と作成者の論考を中心に『早稲田大学大学院日本語教育研究科紀要』9,77-91.http://hdl.handle.net/2065/5798
  • 田中里奈(2006).戦後の日本語教育における政策の変遷――政策文書の分析を通して『日本文化(東アジア日本学会)』19.
  • 田中里奈(2006).「ライフヒストリー」を取り入れた日本語作文教育――「個人」の経験により築かれた価値観の再構築を目指して『日語日文学(大韓日語日文学会)』29.
  • 田中里奈(2005).戦後の日本語教育における思想的「連続性」の問題―日本語教科書に見る「国家」,「国民」,「言語」,「文化」『WEB版リテラシーズ』2(2),1-10.http://literacies.9640.jp/vol02.html#n2
  • 田中里奈(2003).「言語文化教育」の意義と課題 ―「文化」教育に関する意識改革という観点から『WEB版 論集ひととことば』4,31-38.http://www.gsjal.jp/hosokawa/workwhtkt.html#the4th

著書

  • 田中里奈(2013).言語教育における「単一性志向」――帰韓した在日コリアン教師の言語/教育経験とアイデンティティに関する語りから.細川英雄,鄭京姫(編)『わたしはどのような教育実践をめざすのか――言語教育とアイデンティティ』(pp. 113-141)春風社.
  • 田中里奈(2011).日本語の学習はどのように選択され,意味づけられたのか――1960~70年代に日本語を学び始めた韓国人日本語教員のライフストーリーからの一考察.日本語教育史論考第二輯刊行委員会(編)『日本語教育史論考第二輯』(pp. 147-160)冬至書房.

書評

報告書等

  • 武一美,古屋憲章,坂田麗子,市嶋典子,尾関史,田中里奈(2010).自律的日本語学習の実現に向けて――学びをつなぐポートフォリオとは何か『日本語センター及び日研におけるポートフォリオ実施のための理論と実践』(pp. 44-47)早稲田大学日本語教育研究センター.
  • 田中里奈(2007).日本語教育の歴史と現状『日本語教育能力検定試験に合格するための本 2008年度版』(pp. 122-129)アルク.
  • 尹菊姫,田中里奈(2005).「総合」における遠隔教育――2004年度春期,ワセダ・エデュケーション・タイランドとのオンデマンド授業の試み『早稲田大学における遠隔日本語教育』(pp. 79-98)早稲田大学大学院日本語研究教育センター.
  • 田中里奈(2005).第14章 教育・学習教材分析(ユネスコ) 黒田一雄(編)『文部科学省拠点システム事業「発展途上国における教育セクター分析の手法開発」研究報告書』広島大学教育開発国際協力研究センター.

学会発表

  • 田中里奈(2014年2月1日).「在韓『在日コリアン』の日本語教師のライフストーリー――日本語教育における『言語』,『国籍』,『血統』」東京大学現代韓国研究センター(CCKS)特別研究会(東京大学).http://ut-ccks.net/events/2014/01/2013-3.php
  • 田中里奈(2013年6月30日).「『特別永住権を維持する/放棄する』ということ――在韓『在日コリアン』の語りから」日本移民学会第23回年次大会(武蔵大学).
  • 田中祐輔,田中里奈,山本冴里,古屋憲章(2013年5月25日).パネルセッション「日本語教育を規定してきたものとは何か――国家政策,民族論,教育思想という側面から」2013年度日本語教育学会春季大会(立教大学).
  • 田中里奈(2012年8月19日).「『ネイティブ性』に関する一考察――『在日コリアン』教師の名のりに関する語りから」(口頭発表),2012年度日本語教育国際大会(名古屋大学).
  • 田中里奈(2012年7月1日).「『在日コリアン』として生まれ育った在韓日本語教師の『名のり』の戦略」(口頭発表)2012年度日本移民学会(兵庫:関西学院大学).
  • 田中里奈(2012年3月24日).「日本語教育の現場における通名使用は何を意味するのか――「在日コリアン」教師の語りからの一考察」2011年度早稲田大学日本語教育学会(早稲田大学).
  • 田中里奈(2011年8月21日).「「日本語=日本人」という規範からの逸脱が意味すること――「在日コリアン」として生まれ育った在韓日本語教師のライフストーリーからの一考察」2011年度日本語教育世界大会(中国:天津外国語大学).
  • 田中里奈(2010年7月31日).「韓国人日本語教師のライフストーリー」2010年度日本語教育世界大会(台湾:台湾政治大学).
  • 田中里奈(2010年6月27日).「韓国に住む元在日コリアン日本語教師のアイデンティティの葛藤」2010年度日本移民学会(立命館大学).
  • 田中里奈(2010年3月13日).「在日コリアン教師として生まれ育った在韓日本語教師の経験の語り」2009年度社会言語科学会(慶応義塾大学).
  • 武一美,古屋憲章,坂田麗子,市嶋典子,尾関史,田中里奈(2010年3月20日).「自律的日本語学習の実現に向けて――学びをつなぐポートフォリオとは何か」2009年度早稲田大学日本語教育学会春季大会(早稲田大学).
  • 田中里奈(2009年7月15日).「「教科書を批判的に読む」という活動――教科書に埋め込まれたイデオロギーへの気づきを促すために」田中里奈,山本冴里,牲川波都季『日本文化を教えない海外日本語教育という選択――フランス・韓国・アメリカにおける高等教育機関での実践事例から』(パネル)2009年度日本語教育国際研究大会(オーストラリア:ニューサウスウェールズ大学).
  • 田中里奈(2007年6月16日).「戦前から戦後への日本語教育の変遷――長沼直兄の教科書と論考の通時的分析から」2007年度東北アジア文化学会(韓国:済州国際コンベンションセンター).
  • 田中里奈(2006年10月21日).「戦後の日本語教育に対するイデオロギー批判の諸相――文献調査から見る目的の「転換」と実態としての「連続性」」2006年度東アジア日本学会秋季大会(韓国:朝鮮大学).
  • 田中里奈(2005年11月19日).「「ライフヒストリー」を取り入れた作文教育 ―「個人」の経験により築かれた価値観の再構築を目指して」2005年度大韓日語日文学会秋季大会(韓国:釜山大学).
  • 田中里奈(2005年10月22日).「戦後の日本語教育における政策の変遷――政策文書の分析を通して」2005年度東アジア日本学会秋季大会(韓国:啓明大学).
  • 田中里奈(2005年5月22日).「戦後の日本語教育における「国家」,「国民」,「言語」,「文化」の提示方法の変遷――日本語教科書の内容分析から」2005年度日本語教育学会春季大会(横浜国立大学).

研究会

  • 青木幸子,佐藤貴仁,田中里奈(2014年3月15日).「学部留学生の語りから見た多様化する『留学』の意味」言語文化教育研究会研究集会(早稲田大学).
  • 田中里奈(2013年11月26日).「言語教育学におけるライフストーリー研究と研究者のポジショナリティ――「在日コリアン」日本語教師の語りから」言語文化教育研究会11月例会(早稲田大学).
  • 田中里奈(2013年5月10日).「在韓の『在日コリアン』日本語教師のアイデンティティと日本語教育における位置取り」人の国際移動研究会(上智大学).
  • 田中里奈(2013年4月27日).「〈日本語教室を作ってきたもの〉を考える」[日本語教育学会パネルのプレイベント](山口大学).
  • 田中里奈(2012年9月7日)「在韓「在日コリアン」日本語教師のライフストーリー――《言語》と《国籍/血統》のズレがもたらすこととそれへの対応」(口頭発表)トランスナショナル研究会(名古屋市立大学:名古屋).
  • 田中里奈(2012年3月17日).「韓国の日本語教育における『在日コリアン』教師の経験とその存在の意味」(口頭発表)2011年度日本語教育史研究会(大東文化大学).
  • 田中里奈(2009年3月11日).「戦前・戦中期と戦後を繋ぐ日本語教科書の思想的変遷」(口頭発表)第3回ことばと文化の教育を考える会(中国:北京外国語大学).
  • 尹菊姫,田中里奈(2005年1月20日).「『総合』における遠隔教育――2004年度春期,ワセダ・エデュケーション・タイランドとのオンデマンド授業の試み」(口頭発表)早稲田大学遠隔日本語教育報告会(早稲田大学).

研究助成

  • 田中里奈(研究代表者)科学研究費補助金 課題名:「在日コリアン」として生まれ育った在韓日本語教師のライフストーリー研究」(2012~2015年度 若手研究(B),課題番号24720245,研究機関:山口福祉文化大学)http://kaken.nii.ac.jp/d/p/24720245.ja.html
  • 田中里奈(研究代表者)科学研究費補助金 課題名:「韓国人学習者の日本・日本語への葛藤と受容の経験に関するライフストーリー研究」(2009~2010年度 若手研究(スタートアップ)→研究活動スタート支援,課題番号21820054,研究機関:早稲田大学)http://kaken.nii.ac.jp/d/p/21820054.ja.html
  • 田中里奈(研究分担者)2009年度早稲田大学日本語教育研究センター 一般研究(重点研究)  課題名:「日本語センター及び日研におけるポートフォリオ実施のための理論と実践」
  • 田中里奈(研究代表者)2009年度早稲田大学特定課題研究助成費 課題名:「韓国における日本語教育再開期に関する歴史社会学的研究」課題番号2009A-960[早稲田大学特定課題研究データベース
  • 田中里奈(研究代表者)2009年度早稲田大学特定課題研究助成費 課題名:「ライフヒストリーアプローチを用いた戦後の日本語教育に関する歴史社会学的研究」課題番号2009B-334[早稲田大学特定課題研究データベース

経歴

2014年4月~
フェリス女学院大学文学部 准教授
2013年4月~2014年3月
埼玉大学大学院文化科学研究科 非常勤講師
2013年4月~2014年3月
大東文化大学国際交流センター 非常勤講師
2013年7~9月
国際交流基金 客員講師(夏学期)
2011年4月~2014年3月
山口福祉文化大学ライフデザイン学部 専任講師
2012年7月~2012年9月
国際交流基金 客員講師(夏学期)
2011年2月~2011年8月
国際交流基金 客員講師(冬/春/夏学期)
2010年4月~2011年3月
山口福祉文化大学ライフデザイン学部 非常勤講師
2008年10月~2010年9月
早稲田大学日本語教育研究センター 助手
2005年3月~2008年8月
(韓国)国立釜慶大学校人文社会科学大学日語日文学部 専任講師

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