八ヶ岳アカデメイア――既刊一覧

デザイン3部作(東京図書)

研究活動デザイン――出会いと対話は何を変えるか

研究は,ひとりで,研究室に閉じこもって進められるものではない。自分の興味・関心から「研究テーマ」を明確化するプロセスにおいても,自分との対話も研究仲間との議論も大切だ。これまで『研究計画書デザイン』『論文作成デザイン』で研究デザインのあり方を提示してきた著者が,自らの体験や教室での経験をもとに,研究活動の意味とそのあり方を紹介する。さらに大学院設置の準備や,学会の研究大会のプランニング,研究雑誌の編集などの組織づくりまで広がった研究活動を紹介。

著者より

3冊目の本である『研究活動デザイン』は,前著2冊を受けて,過去から現在に至った,わたし自身の研究活動の流れを自分誌として整理するというところからはじまっています。それは,わたしの生きるうえでの過去・現在・未来を結ぶ,自分自身のテーマの発見の作業だったといえます。この場合のテーマというのは,論文執筆のための研究課題というような具体的なものではありません。もっと抽象的でとらえどころのない,しかし,とても奥深いところにあるもの,いわばわたし自身の生き方のスタイルのようなものです。ここには,「もしあの人に出会わなかったら」「もしあの本を読まなかったら」「もしあの場にいなかったら」といった,多くの「もし」があります。さまざまな出会いと対話は,これらの「もし」のうえに立ちつつも,偶然と必然の絡みあいのなかで,いつのまにかわたしに自らのスタイルを発見させてくれました。この生き方のテーマの発見を,ぜひ読者のみなさんと共有したいという思いがあります。

論文作成デザイン――テーマの発見から研究の構築へ

論文・レポートのための新しいアプローチ

論文・レポートで求められるのは,自分にしか書けないこと,つまりオリジナリティである。それは論文・レポートが,自分の考えを述べ,それによって他者との対話をめざすものだからだ。こうした立場に立って,本書では,テーマの設定・具体例の提示・主張の展開といった執筆プロセスをクローズアップ。それぞれの段階で何をどのように考え,書けばいいのかを,「思考」と「表現」による方法論として提案する。オリジナルな論文・レポート活動を実現するための1冊。

研究計画書デザイン――大学院入試から修士論文完成まで

【執筆者募集中】
2015年3月16日応募締切:コラム原稿募集のお願い

2006年の『研究計画書デザイン――大学院入試から修士論文完成まで』出版から早10年近く経ち,このたび増補改訂を行うにあたり,本文中のコラムを全面的に一新することになりました。これにともない,そのコラム原稿を読者の皆さんから募集いたします。

コラムのテーマは「私は『研究計画書デザイン』をこう読んだ」です。

「この本のここがおもしろい」「この本からこんな影響を受けた」「この本と私の研究計画の関係」などなど,本書を読んでの,それぞれの印象や感想など,一人ひとりの顔の見える,一人称語りの原稿をお待ちします。また,本書の内容は日本語教育が中心になっていますが,とくに今回のコラムでは,むしろいろいろな分野の方からの応募を期待します。他分野から見た本書の魅力を存分にお書きください。

原稿には,タイトルをつけていただき,おそよ31字×15~20行(タイトルを含まず)までで,必ず氏名と所属・専攻分野をお願いします。締め切りは,3月末日,問い合わせ・原稿の送り先は,info@gbki.orgです。

執筆希望の方は,お手数ながら,3月16日(月)までに,タイトル(仮で結構です)と氏名・所属・専攻分野を上記のアドレスまでお知らせください。なお,いただいた原稿は,メルマガ『ルビュ言語文化教育』に随時掲載の上,増補改訂版への掲載を検討させていただきます。増補改訂版掲載の件につきましては,執筆者の方に改めて編集部よりご連絡を差し上げます。

読者の皆様からのご投稿を心よりお待ち申し上げます。

研究計画を設計(デザイン)するための、思考と表現の方法論

オリジナルな研究計画書を書き上げるためにもっとも必要なこと。それは、あなた自身の考えの中身と、その確かさです。そのためには何をどのように考え、表現すればいいのか……。本書では、自分自身の考えを深化させ、「研究」の俎上に載せるプロセスをクローズアップ。「テーマを自分の問題として捉える」というキーワードのもとに、テーマの設定から研究論文への展開まで、思考と表現による新しいアプローチを提案します。