これまでの言語文化教育研究会の名称を改め,新しく「ことばと文化の教育を考える会」として出発します。言語文化教育研究所との連携も密にしつつ,教育と研究を結ぶ,たしかな架け橋をめざします。皆さんのご参加をお待ちします。
参加自由,どなたでも参加できます。予約不要です。
「他者とお互いに考えや意見を交換することで,自分の考えをつかみ表現してく」という活動を行う「活動型」授業は,学生が授業の主体であり,学生しだいで授業の内容も変わっていく。この「活動型」授業の中で,教師はどのような役割を担い,どのように学生に働きかけているのだろうか。
本研究は,担当者間の引き継ぎを目的として授業の様子を記述した「授業引継ぎ」を分析し,教師がどのような視点でクラスを見ているのかということを考察する。また,「授業引継ぎ」に記されたことを教師がどのように解釈しクラスへ働きかけるのか,クラスの中の問題点を教師がどのようにとらえ,それにどのように対処したのかということを,発表者自身が内省も含めて具体的に記録した「授業メモ」から考察する。これらの考察を通して,「活動型」の理念と考え方を述べたい。
どなた様も直接会場へお越しください。みなさまのご参加をお待ちしております。
本研究では,ある韓国人留学生のライフストーリー調査から,留学生が生活を通じてどのように学びを形成しているのかを考察する。
まず,客観的な基準としての「日本語能力」の向上の代わりに,主観的な「日本語の学び」の形成を考察対象とすること,そしてそのためのライフストーリーという研究法の持つ意義について述べる。さらに,ある大学学部留学生のライフストーリーから,その留学生が生活において,どのようなコミュニケーションの問題を抱え,それをどのように乗り越えて行ったか,そしてその過程が日本語の学びにおいてどのような意味があったかを考察し,コミュニティに埋め込まれた日本語の学びの意義について述べたい。
参加自由,予約不要,どなたでも参加できます。皆さんのご参加をお待ちしています。
総合活動型日本語教育では,具体的な目標を持つ活動を通して,4技能を使用することにより,日本語のコミュニケーション能力を育成する。実際の授業では,クラス内外における対話を通して,「自分の考え」を日本語で表現することを目標とする。本発表では,総合活動型日本語教育の実践である五つのクラスを,担当者が記述した授業ダイアリーを資料として分析する。分析を通して,各クラスの実践の全体象を把握する。そして,各授業の全体象を把握する作業から生まれた実践研究の視点やテーマを示す。
分析対象とするクラスは,上述した五つのクラス「考えるための日本語1-2A」「考えるための日本語3A」「考えるための日本語4A」「考えるための日本語5A」「考えるための日本語6A」である。これらのクラスは,早稲田大学日本語教育センターにおいて,2008年10月~2009年1月までの4ヶ月間15週にわたって行われた。各クラスは,複数人で担当した。そのため,担当者間で引継ぎを行う材料として授業ダイアリーを作成し,利用した。授業ダイアリーに記述する項目は,
などである。
授業終了後,次の手順で実践研究の視点構築を行っている。
CEFRをはじめとする言語教育の新しい潮流の中で,今,ヨーロッパで何が起きているのか。相互文化性のクレオリテ(混淆性)を求めて旅立った代表が,フランスの教育研究現場で見たものは何か。多様な対話のダイナミズムのなかで,日本語教育がめざすものとは何か。
1年間の不在の報告を兼ねた,刺激的な議論の場を形成します。
70名を越える方々の参加をいただき,ありがとうございました。また,賛助会員システムに関しましても,多大なご協力をいただき,感謝しております。
今後,賛助会員の方々には,会の議事録等をお送りするほか,これからの集まり等にも無料でご参加いただけます。あわせて,定期的に諸情報等もお送りするなど,たくさんの特典があります。
今後ともどうぞよろしくお願いします。